防炎シート
防炎シートについて
主に建設工事現場で足場の外側に設置し、落下物や飛散物が工事現場の外に飛び出すことを防ぐために使用されています。
その他に資材カバー、野積カバーなどの火災対策としても使われています。
色は白が多く、外部からの光を通す透光性のあるタイプには半透明のものもあります。
素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩ビなどです。
塩ビ製品と比べてポリプロピレン、ポリエチレンの方が軽く、焼却時にダイオキシン類の発生がないなど環境負荷の小さい製品が多いようです。
※別名称:枠組シート・養生シート・建築工事用シート
<防炎2類シートについて>
JIS A 8952「建設工事用シート」で定められている防炎性能を有しているシートをさします。
防炎シートに比べ耐候性・防水性に優れ雨除け、日覆い、埃除けなどの野積みシートとしても便利です。
<防炎1類・2類の区別>
防炎性能の違いではなく、引張強度によってことなります。より強度が強いのが防炎1類です。
・建築工事用シートの性能基準(以下 JIS A 8952から抜粋)
■引張強さ×伸びk N・mm{k gf・mm}
1類:49.0{5000}以上で1試験片の最低が44.1{4500}以上
2類: -
※タテ、ヨコ各々3個の試験編の測定値について引張強さ×伸びの値を求め、各々の平均をその方向の引張強さ×伸びの値とす
る。
■引張強さN{k gf}
1類: -
2類:490{50}以上
※試験片の幅は、シートでは 3cm とするが、メッシュシートの場合は、縦、横それぞれ 30cmの区間で、糸本数の最も少ない測り方で、その糸本数を数え、試験片はその1/10の糸本数の幅とする。
■引裂強さN{k gf}
1類:対応する方向の引張強さの5%以上かつ49.0{5}以上
2類:対応する方向の引張強さの5%以上
※タテ、ヨコ各々に対応する方向の引張強さの測定値に対する割合。
■接合部引張強さ
1類:引張強さの 70%以上
2類: -
■はとめの強さN{k gf}
1類:2.45L{0.25L}以上
2類:1.47L{0.15L}以上
※融着、縫製などによるシート材相互の接合で、タテ、ヨコ各々の接合部のそれに対応する方向の引張強さの測定値に対する割合。
※L は、はとめの感覚(mm)
■耐貫通性
1類:3m合格
2類: -
※重量5kgの足場用鋼管を 3m の高さから自由落下させ、貫通又はシートが著しい損傷を生じないこと。